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世界は外国為替で動いている

為替を中心に動く世界経済

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外国為替は世界最大の市場として、常に経済に大きな影響を及ぼし続けています。
例えば2009年は日本経済にとって試練の年となり、日本を代表する大企業が軒並み巨額の赤字を計上しました。もちろん、これらは海外の不況が深刻化したことで輸出産業の売り上げが伸びなかったことが最大の原因です。しかし、ここにはもう一つ大きな原因がありました。それは外国為替です。

世界同時不況が進行する中、欧米に比べるとサブプライムショックの影響が限定的と言われた円にリスクを回避した資金が大量に流れ込み、円の独歩高が進みました。円高が進行すると輸出産業の収益は悪化し、競争力を失うので、巨額赤字が続出したわけです。

もし、世界同時不況が進んだとしても円相場が大幅な円安に進んでいれば、不況も問題にならなかったかも知れません。

FXが登場

現在、外貨預金とよく似た金融商品でFXと呼ばれるものが大変な人気となっています。

FXは外為法の改正によって登場した金融商品で、それまで外貨預金で運用をしていた人の大勢がFXを始めるようになりました。2008年8月にサブプライムショックが起き、それまで急速に進んでいた円安トレンドが一転、急激な円高に進んだという"事件"がありました。それまでの円安トレンドを支えていたのは日本でFXを始めた個人投資家であると言われています。

FXにはスワップと言って、外貨預金で言う金利に近いものがあります。外貨預金と違ってスワップは1日単位で受け取れるということもあり、スワップ狙いの円売りが殺到したのです。ちなみにスワップとは通貨ペアの両国における金利差を調整するものなので、ゼロ金利政策を続けている日本の円を売り、高金利通貨を買えばスワップ収入が得られるというわけです。

キモノ・トレーダー

例えば、当時、円売り豪ドル円をしていれば、1万豪ドルの投資で1日に150円ほどのスワップが得られていました。これを狙った円売り攻勢が為替差益狙いの円売りを呼び、大きな円安トレンドを作り出しました。この時に主役となった日本のFX投資家は「キモノ・トレーダー」と呼ばれ、外為市場で圧倒的な存在感を有していました。

かつて米国のジョージ・ソロス率いるヘッジファンドと英国中央銀行がポンドを巡って大攻防戦を繰り広げたことがあります。

ヘッジファンド側は巨額の資金を投じてポンド売りを仕掛け、利ざやを稼ごうとしましたが、英国中央銀行はポンド暴落を防ぐために防戦買いを入れ、同時に買いを誘発するために一日に何度も利上げを発表するという異常事態となりました。結果としてはヘッジファンド側の仕掛け売りに世界中の投機筋が乗ったため、英国中央銀行の資金が追いつかず、ポンド暴落という形で結末を迎えました。ヘッジファンドという民間企業が一国の中央銀行と仕手戦を演じて勝利したという、その後の時代を象徴するような事件でした。

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