高金利は魅力的ですが
高金利通貨について考える
外貨預金は預金なのですから、預金金利がどれだけあるのかは最大の関心事です。事実、高金利通貨として知られている豪ドルやNZドルは依然として高い人気を保っており、やはり預金である以上、金利が高いということは金融商品として魅力があることを意味するのだと思います。
それでは、表を見てみましょう。
| 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 米ドル | 0.05% | 0.05% | 0.05% | 0.15% | 0.25% | 0.30% |
| ユーロ | 0.10% | 0.10% | 0.10% | 0.15% | 0.25% | 0.65% |
| 豪ドル | 1.80% | 1.80% | 1.80% | 2.00% | 2.25% | 2.15% |
| 英ポンド | 0.05% | 0.05% | 0.05% | 0.10% | 0.20% | 0.25% |
| NZドル | 1.50% | 1.50% | 1.50% | 1.75% | 1.90% | 1.85% |
| 南アランド | 4.45% | 4.20% | 4.05% | 4.00% | 4.15% | - |
これは外貨預金で高い人気を誇るイーバンクの2009年5月27日付、外貨定期預金の金利一覧です。やはり豪ドルとNZドルは他の主要通貨に対して高金利であることが見て取れます。しかし、それを大きく超える高金利通貨があることに気づきます。南アランド、つまり南アフリカ共和国の通貨ランドです。
エマージング通貨・南アランド
南アランドの高金利は以前から知られており、FXや外貨預金の分野では注目を集めています。経済新興国として、また金などの天然資源に恵まれていることからコモディティ通貨としても側面も持っています。どの期間の預金も4%を超える高金利です。さすがのオセアニア通貨でも1%台であることを考えると、これは驚異的な高金利と言うしかありません。
それでは今すぐ外貨預金を...、ちょっと待って下さい。このサイトをここまでお読みになった方であればもうお気づきかも知れませんが、「美しいバラにはトゲがある」ということを忘れてはいけません。南アランドがなぜ高金利なのか、理由を知ってから預金しても遅くはありません。
南アフリカ共和国はワールドカップサッカーの開催地ともなっており経済成長を続けている国です。しかし、他の新興国にも共通する問題として貧困や経済格差、治安の問題を抱えています。特に治安の悪さは大きな問題で、南アフリカの国としての成長に悪影響が出ています。南アランドに投資するということは、これらの問題も全部含めて運命を共にするという意味であることを理解しなくてはいけません。
高金利の南アランドで外貨預金を始めたものの、経済の悪化により大きな為替差損を食らったとしても、その責任を南アフリカが取ってくれることもありません。
外貨預金がようやく投資家に知られ始めた頃に、タイ・バーツが同じく高金利通貨として知られていたのですが、その後の通貨危機によってタイ・バーツで預金をした投資家のほとんどが大損をしてしまったことは記憶に新しいところです。オセアニア諸国ならともかく、高金利だけを理由に預金通貨を選ぶことはお勧めしません。
